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中学受験・幸せな合格|幸せな合格研究所

幸せな合格研究所が幸せな合格を実現するためにお役に立つ情報をご提供します。たまには、脱線もありますが…。

続・続・塾にできること

授業時間以外でできることを考えてみましょう。

専任講師の場合と非常勤講師の場合とでは差があります。

非常勤の場合は、基本的には授業がすべてです。
「質問は専任が受けるから、先生はいいですよ。
どうしても手が足りないときにはお願いしますけど。」
って言ってくれる塾もあれば、
「質問を受けるのは講師として当たり前。」という塾もあります。
でも、非常勤講師の場合、
次の予定が合って、時間的に不可能っていう場合もあります。
「早く帰っちゃう先生もいますが…」っていう書き込みを見たこともありますが、
人はそれぞれ事情があります。
私は、長く塾にいる先生が素晴らしい先生だとは思わないんです。

専任だって、全部の子ができるようになるまで、ずっと付き合うっていうわけにはいかないでしょう。
優先順位をつけて、個別に面倒をみるということになります。
でも、それも限界があるって分かっているから、
最近は大手塾も個別指導部門を設けるようになったのではないでしょうか?

結局、「慣れる」レベルまで行くのはもちろん、
「できる」レベルに行くためだけでも、先生の力だけでは無理なのです。

子ども自身がやる気になるか、場合によっては家庭教師(含、個別)に頼る必要があるのです。


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続・塾にできること

授業時間にできることを考えてみましょう。

勉強の基本は
分かる→できる→慣れる
でしたよね。

分かるように説明します。
子どもたちが納得できるように、ちゃんと理由まで説明します。
図を利用するなどして、なるべく、イメージに訴えます。
より具体的である方が理解しやすいからです。

できるようにするために問題演習をさせます。
問題演習をさせて、解説をして、できるかどうかを確認し、
できない子には、解説を通して、もう一度理解させます。

でも、それだけじゃあ、ダメなんです。
それだけでよければ、説明が上手な先生が授業をすれば、
全員ができるようになるはずなんです。
でも、実際は違うでしょ?
必ずできない子がいるんです。

どうして?

分かったと言っているのに、実際は分かっていないからです。
でも、見ただけじゃあ分からない。
本人も分かってない(本人は分かったつもりでいる)。

そこで、分かっているかどうか確認してあげなきゃならない。
上から目線なのは、ごめんなさい。
これ以降は、もう全部、上から目線です。
吉田松陰先生なんて、程遠いです(自己嫌悪)。

実際にやらせて、見てあげます。
一人一人。
そうすると、誰が分かっていないかが分かります。
子ども本人も、自分が分かっていなかったことが分かります
(本当は分かっていたかもしれないけど…)。
理想としては、できなければ、ヒントを出しながら、できるまでやらせる。
でも、20~30人もいると、実際は無理です。
一人一人、できないことも違えば、できない理由も違うから…。
だから、できなければ、もう一度やらせて、それでもできなければ教えます。

でも、授業時間でできるのはそこまで。
教えれば分かるんでしょうが、分かるだけじゃあダメなんですよね。
できるようにしなきゃ。
でも、授業の中で一人の子にかけられる時間はわずかです。
分かってくれたら、やっぱり自分でできるようになってもらうしかないんです。

「分かる」レベルの指導、これが集団指導の塾の授業の限界かもしれません。
じゃあ、「できる」「慣れる」ようにするためはどうしたら良いのでしょうか?

そこで、授業時間以外にできること、ということになるんですが、
それは、また…。


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集団対面授業の塾にできること

以前、「塾にできることと家庭教師にできること」を書いたのですが、
ちょっと考えることがあったので…。

集団指導の塾の役割は、情報提供とペースメーカー。
この考えは今でも変わりません。

でも、そう割り切っても良いのか?

勉強は、本人がその気にならないと絶対にできるようにはなりません。
だから、塾は、その役割さえ果たせば、
子どもの成績が上がらなくても仕方ないという考え方もあります。

その一方で、一般的に、塾っていうのは、
できない人をできるようにするのが役目だから、
子ども任せにはできないっていう考え方もあります。
特に、中学受験塾の場合、
相手は子どもですから、できなくて当然、
できるようにしてあげなきゃならない(上から目線でごめんなさい)
っていうことですね。

どちらの考え方も間違ってはいないと思います。

じゃあ、集団指導の塾で子どもたちをできるようにするためには
どんなことができるのでしょう?
勿論、子どもたちをやる気にさせるっていうのはナシです。
精神的なことは非常に重要ですが、それだけでは足りません。
だって、そもそも子どもっていうのは、
勉強はやりたくないのに、
希望の中学へは行きたいっていう勝手なことを言うのが普通だからです。

でも、やりたくない勉強を無理やりやらせるのは幸せではないですよね。

そこで、問題は、本当に集団指導塾は、
情報提供とペースメーカー以外にできることはあるんでしょうか?
次回、授業時間とそれ以外の時間でできることに分けて考えてみたいと思います。


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良い先生とは…

良い先生ってどんな人でしょう?

どんな問題でも解ける先生ですか?
教え方がうまい先生ですか?

私が考える良い先生とは、その子に合っている先生です。
その先生の授業を受ければ、その子の学力、成績が上がるという先生です。
極端な話、
その先生自身の問題を解く力に多少問題があっても、
その先生の授業を受けたことをきっかけに、
その子が自ら学び始め、学力、成績が上がるのであれば、
その先生は、その子にとって良い先生です。

いくらその先生自身の学力が高く、あらゆる問題を解けたとしても、
いくら良い(あるいはうまい)先生だと言われている先生でも、
その子に合わなければ、その子にとっては良い先生とはいえません。
だから、子どもごとに良い先生は違います。

もっとも、優れた先生は、
問題の本質(ポイント)を見抜く力もあれば、
子どもの弱点を見抜く力、
今、その子が必要としていること(学習内容だけに限りません)を判断する力があります。
だから、多くの場合、「合わない」ということは起こりません。

でも、相性っていうものがあることも否定できません。
そして、それは言葉にしにくく、子どもは親に伝えにくいものなので厄介です。

ただ、大切なのは、その先生が良い先生かどうかではなく、
その先生がお宅のお子さんに合わないと判断された場合(判断は慎重に!)、
どうするかってことですよね。
家庭教師、個別指導なら先生に交替してもらうってことで良いのでしょうが、
塾だと原則として先生を選べないので困りものです。

それについては、必要があれば、また別の機会に。



記事の内容について疑問、質問などありましたら、
コメントをお寄せいただくか、メールフォームをご利用ください。

メールをいただいた場合、
その内容を個人が特定できない形で一般論として記事で使わせていただくことてもありますが、
その後こちらから家庭教師の勧誘のメールをお送りしたりすることはございませんので、
お気軽にメールフォームをご利用ください。

塾にどこまで期待できますか?

 私が塾の講師を始めたころは、四谷大塚が中心の時期で、「予習シリーズ」という教材の名前からもわかるように、予習中心の授業がスタンダードでした。しかし、その後、TAP、日能研、そしてTAPから独立したSAPIXが伸びてくるに従って、復習中心の授業がスタンダードになってきました。子どもたちは、原則として、予備知識なしに授業に臨み、授業では、子どもたちに新しい知識を与え、演習をさせるという授業が行われています。

 しかし、算数に関しては、4年生の場合は週に1~2時間、5年生でも2~3時間程度の授業で、子どもたちはどれだけのことを身につけて帰ることができるのでしょうか?まして、思考力を鍛えるということまでやろうとすれば、塾の授業でできる内容はごく限られたものになると言わざるをえません。

 勿論、勉強は基本的に一人でやるもので、塾で、基本的な思考方法を習って、家に帰って、その思考方法を利用して問題演習をするという学習パターンは、ある意味正しいものがあると思います。しかし、小学生にそれを要求できるのでしょうか?6年生ですら、5年生の学習内容が十分身についていない子が多いだけでなく、6年生になると問題のレベルが急激に難しくなりますから、授業内では理解できるのですが、家に帰って解こうとすると、授業で扱った問題ですらほとんど解けないという状態になっているのが現状です。

 20~30年程前は、子どもたちは、母親が(またはその一部を家庭教師が補助する形で)つきっきりで勉強していました。今も、そういう家庭は存在しますが、多数の家庭は、母親も働いていて子どもの勉強を見てあげられないだとか、働いていなくても子どもの勉強にかかわらないという状態のようです。それで、子どもたちの学力が付くと思いますか?塾は授業を売っていますが、学力を高めるために必要にして十分な学力別の教材(本、プリント、ドリル)を提供するか、紹介すべきなのではないでしょうか?

 ある塾は、大量の教材を渡し、買わせ、授業ではほんの一部を説明し、チェックとして小テストをやり、あとは家庭に任せっぱなしです。がんばって成果を出した子は、成績を上げていくのでしょうが、結果が出ない子(ほとんどがこちらです)は、あきらめムードから教材を集めるだけで、その内容はほとんど身につかないという状態になっています。

 また、ある塾は、限られた教材だけを渡し、子どもには思考することを要求、もっと練習したいという子どもにも塾の教材だけで十分で、その使い方を考えるように指示するのみ、補充プリントすら渡しません。

 多くの塾は、授業に関しては講師の先生にお任せのくせに、教材に関しては、オフィシャルの教材以外は勝手に渡せないというシステムになっています。塾の先生もその点ではかなりストレスをためているのではないでしょうか?少なくとも私はテキストの説明だけで子どもの学力を挙げることは困難であると考えています。

 さて、このような状況の中で子どもたちの学力を高めるためにはどうしたらいいのでしょう?

 結論から言えば、家庭学習を充実させる以外にはありません。塾の自習室に来て勉強するように指示する塾も多いようです。しかし、そこは単なる空き教室で、見張りや質問対応する先生がいるわけでもありません。おしゃべりをしている子もいます。事務所、受付には教室運営スタッフや授業のない講師がいますが、子どもが自ら質問にいかない限りほったらかしですし、質問に行っても質問に答えることができる人がいないことの方が多いのが現状です。

 できれば、親が横について一緒に勉強するのが良いと思います。自立した学習者を目指し、子どもに一人で勉強させるように指示する人もいますが、小学生で自立した学習者になれる子はごく限られた子で、自立できないのが通常です。学力の高い子なら、母親が夕飯を作っている横で勉強させておけば勝手に勉強してくれるでしょうし、子どもに分からないところがでてきたら、そのときに一緒に考えるということでも良いのでしょう。しかし、子どもと一緒に勉強を続けてきた親でなければ子どもの質問には答えられないというのが通常ですし、親子だと甘えが生じて、つい喧嘩のようになってしまうことが多いようです

 こんな状態になったら、家庭教師をご検討ください。子どもが勉強の仕方が分かり、一人で勉強できるようになるまでで良いのです。

 私が今まで話をいただいたり、実際に指導をさせていただいた子どもたちをみると、SAPIXではαクラスの一部最上位のお子さん以外とアルファベットクラスの上位のご家庭あるいは最下位クラスからの依頼が多いようです。日能研とWアカデミーでは上位と下位のクラスのお子さんのご家庭からの依頼が多いようです。その塾も中間層のご家庭からの依頼は多くはないようですね。そして、早い時期に依頼してくださるご家庭のお子さんは概ね成績上位者が多いですね。現状を正しく認識できているからでしょうか?そして、それだからこそ満足いく結果を得ることができるのかもしれません。

 あなたは、お子さんの学力を正確に把握していますか?お子さんが今塾でどんな勉強をしているのか、塾の教材はどんなものがあるのか、それは十分なものか、そしてお子さんがそれをどれだけ身につけているのか分かっていますか?秋に受験校を決定する時期になると急に焦り始めるご家庭が多いようです。塾にまかせっきりで後悔することがないことをお祈りしております。

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プロフィール

新鮮太郎

Author:新鮮太郎
プロフェッショナル家庭教師にして中学受験進学塾講師

指導歴 30年以上

指導教科 中学受験算数

家庭教師
生徒さん募集中です。
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短期、長期いずれの指導依頼もお受けいたします。
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