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中学受験・幸せな合格|幸せな合格研究所

幸せな合格研究所が幸せな合格を実現するためにお役に立つ情報をご提供します。たまには、脱線もありますが…。

反応のないお子さんへの対応

反応のないお子さんに対する対応はどうしたらよいのでしょうか?

なかなかしゃべってくれないお子さん、
一度間違えただけで、動かなくなってしまうお子さんには、
私は無理強いはしません。
答えてくれるまで、ゆっくり待つというのも一つの方法ですが、
その問題は早々に途中で切り上げて他の問題に移るというのもありです。

動きが止まったときに「わからない?」って尋ねると、
「分からない」といってくれるお子さんもいますが、
黙り込むお子さんもたくさんいます。

いずれにしろ手が動き出さなければわかっていないわけですから、
ある程度待ったら、次のステップに移ります。
考え中というお子さんもいますが、
手を動かさずじっと問題を見つめているお子さんにはストップをかけて、次のステップに移ります。
勿論、「もう答えが出るから、もうちょっとだけ待って!」というお子さんがいれば、
待ってあげることもあります。
何よりも、お子さんのモチベーションを下げないことが重要だからです。

次のステップというのは、
お子さんが解けない原因となっている問題に戻ることです。
その問題を解消してあげることができれば、
お子さんは、解けなかった問題を解くことができるようになります。

わかったと思っていたのに実はわかっていなかった内容をもう一度説明し、
確実に理解させてあげた上で解けるようにしてあげるのが理想
です。
でも、反応のないお子さんは耳も塞いでしまうことがありますから、
いくら説明をしても、その説明自体が入っていかず、
理解ができないということがあります。


どうしても理解してもらえないときは、数値替えの類題を繰り返し、やり方を覚えてもらいます。
ただし、お子さん本人には、やり方を覚えているという意識を持たせず、
ただ、できるようになったという意識を持たせる
ように心がけます。
理解に伴う記憶が理想的ですが、記憶に伴う理解ということもあります。
最終的にわかってできるようになっていればいいわけです。

ただし、これは単元学習をする段階の話です。
5年生までは確実に理解することが最重要課題です。
6年生になって、応用問題を解くようになったら、
それは、持っている知識の組み合わせを考える思考力養成の段階です。
その段階に入る前に、理解を確実にしておくことが必要です。



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落ち着きます

NHK「マッサン」(11月28日放送)の中でエリー(シャーロット・ケイト・フォックス)が歌っていた歌は、「花子とアン」でスコット先生(ハンナ・グレース)が歌っていた歌と同じでしたね。
知りませんでしたがスコットランド民謡だそうです。
優しく聞こえますが、悲しい歌なんですよね…。




そういえば、「さよなら私」のサントラが発売されたようですね。
オリビア・バレールさんの「Love is…」も入っているみたいです。
こらもお勧め。

さよなら私 オリジナル・サウンドトラックさよなら私 オリジナル・サウンドトラック
(2014/11/26)
オリジナル・サウンドトラック

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もう1曲。
スラヴァの「アベマリア」の1曲目の、「カッチーニのアベマリア」は絶対はずせません。
有名すぎる曲ですが、スラヴァの歌声は絶品です。

ave mariaave maria
(1995/11/22)
スラヴァ

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図形問題の勉強の仕方

図形の問題が苦手だっていうお子さんが多くいます。
そんなお子さんは見たことがある問題なら解けるんだけど、
初めて見た問題だと解けないって言います。

これはある意味正しいと言えますが、誤りであるともいえます。

本当に見たことのない問題であれば解けなくても仕方ありません。
でも、本当に見たことのない問題など多くはないのです。
ほとんどの問題は、見たことのある問題の組み合わせにしかすぎません
単純な数値替え問題しかできないのだとしたら、
それは勉強の仕方を間違えています。


図形問題もパターンが限られていますから、
1つでも多くの問題に当たることが最も良い対策になります。
誰にも負けないくらい多くの問題に当たったと
自信を持って言えるくらいたくさんの問題を演習したお子さんにとっては、
もしわからない問題が出題された場合でも、
自分ができないくらいの問題なのだから、
どうせみんなできないと思うことができ、
安心できるはずです。


でも、これだけでは根本的な解決にはなりませんよね。
時間は限られていますから、少しでも効率的に勉強したいものです。

問題から出題意図を読み取りましょう。
小問が(1)(2)(3)とあるときは、
(1)は(2)のヒント、(2)は(3)のヒントになっていることが多いですね。
だから次の問題を考えるときは、前の問題をどう利用するのかを考えましょう。
例えば、辺の長さの比が聞かれた後で三角形の面積が聞かれたときは、
大体は比例配分をしなさいってことですよね。

また、最終的に求められている答えからさかのぼって考えることもできます。
三角形の面積が求められているのなら、
底辺×高さ÷2の公式を使って求めるのか、
それとも底辺比と面積比の関係を使うのか、
あるいは、複数の図形(三角形)を合計した面積から、
一部の図形(三角形)の面積を引くなど、
面積の和や差を利用して解くなどです。


結局はパターンを使うっていうことです。
どんなに複雑な問題の解法でも、基本パターンの組み合わせにしかすぎません。

基本パターンをどんどん身につけていくことだけを考えてください。
応用問題は、その基本パターンをいかに組み合わせるかを考える練習です。
それはパズルを解くようなものです。
最初は大変ですが、
繰り返していると、パターンの組み合わせなんて多くないことが分かってきます。
それが実感できるようになるころには、
計算ミス以外で問題を間違えることは少なくなってきますが、
そのくらいのレベルに達すると、
何となく変だというレベルで計算ミスにも気づくようになります。
極めようとすれば道のりは長く、ゴールなど見えないのですが、
合格レベルに達するだけなら意外と簡単です。
ただ、それを楽しみながらできるかどうかがポイントです。




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言葉の暴力だってひどく人を傷つけます

あなたが発したその一言で私はひどく傷つきました。
あなたはある特定の人たちに対して決して口にしてはいけないと自分で言っている言葉を、
別の人たちに対しては平気で口にすることがあります。
その一言でどれくらい相手が傷つくか考えもせずに…。
いや、もしかしたら、自分が口にしてはいけないといっている言葉を
自分が使っていることにすら気づいていないのかもしれません。



言葉の持つ力は絶大です。
ちょっとした一言が人を元気づけることもあれば、人を激しく傷つけることもあります。

人はみな違い、自分と同じ人は一人としていないのですから、
自分が問題ないと思い、気軽に使った言葉も、
相手にとっては非常にショックを与える言葉であることも少なくはありません。

それだけに、言葉は、慎重に選ばなければなりません。


テレビで、よく情熱的に相手を叱咤激励する姿が映し出される松岡修造さんですが、
以前、松岡さんがインタビューでおっしゃっていました。

自分は、相手が100%確実に立ち上がることができるという確信があるとき以外は、
相手を叱り飛ばすことはしない。


激しい言葉は、限定された人、場面でしか使えないものです。


親が子に接するとき、
講師がお子さんや保護者の方に接するときも、
使うべき言葉は慎重に選ばなければなりません。
相手を傷つけるような言葉は決して使ってはいけません。
そのためには、自分を大切にするのと同じくらい相手のことも大切にする必要があります。


長い受験勉強の中ではいろいろな事件があると思います。
誰かの言動で傷つけられることも多いとは思いますが、
少なくとも自分の言動で誰かを傷つけることだけはしたくないものです。

自戒を込めて…。



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過去問ってただ解いてるだけじゃあダメです

6年生のみなさん、過去問は順調に進んでいますか?

受験生や保護者の方からは毎年のように同じ質問をされるのですが、
中学受験に慣れている6年生なんていませんから、
内容だけでなく、演習の仕方、復習、分析の仕方など分からないことがあったら、
塾の先生や家庭教師にどんどん聞いてみると良いでしょう。

過去問は、来年の入試で出題されるであろう問題に最も近いと予想される問題です。
問題の特徴を知り、解けるようなっているかどうかも重要ですが、
自分の解答の癖や今の自分に不足しているものを知ることも重要です。
それだけに、先生に過去問について指導を受けるときは、
できるだけ新鮮な答案を見てもらうべきです。
お子さんの中には、先生から過去問の提出を求められて、
2~3週間前に演習した答案を見せにくるというお子さんもいますが、
これでは意味はありません。
せいぜい1週間以内に演習したものを見てもらいましょう。

男子三日会わざれば刮目して見よ」ということばがあります。
受験に男子も女子もありませんが、
日々鍛錬していれば、3日も経つと成長しているものです。
現在の自分に足りないところを補強する気があるのなら、
現在の自分を見てもらうのが当たり前です。
2~3週間も前にやった答案などは現在の自分の姿とは違うものであるはずですし、
違っていなければ変です。
もし、違っていなければ、この2~3週間の勉強は全く意味のないものということになってしまいます。

答案を見てもらい、アドバイスがもらえたら、
そのアドバイスにしたがって、次の過去問を演習してみましょう。

そうやって、自分に不足しているものを補い、弱点を補強していくのです。
アドバイスも受けずにただどんどん問題を解き続けているだけでは、
なかなか自分に不足しているものに気づくことはできません。
くれぐれも、先生に求められたからといって、
演習した過去問をまとめて提出するなんてことがないようにしましょう。
過去問提出は、義務でするものではなく、合格のための手段としてするものです。
返却までに時間がかかるようなら、
早く返却してもらえるように先生に請求するくらいでなければなりません。



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「分かる」が一番(分数の文章題)

どうもお子さんたちの多くは、小数や分数に関する文章題がすんなり入っていかないようです。
特に分数のわり算に関する文章題は難しいようですね。

最初は、分かりやすいように分数と整数を組み合わせた問題から入っていきます。
そのときはすぐにできるようになっても、
分数だけの計算になると急にできなくなるお子さんが何人もいます。

例えば、次のような問題があるとします。

35/8Lの重さが7/2㎏の油があります。この油65/12Lの重さは何㎏ですか?
(実際には問題は帯分数にして表示しますが、ここでは帯分数では表示しにくいので仮分数で表示しています。)


この問題については、多くの場合は次のように指導します。

35/8Lの重さ → 7/2㎏
1Lの重さ  → 7/2÷35/8(㎏)
65/12Lの重さ → 7/2÷35/8×65/12(㎏)



35/8Lは1Lが35/8個あるわけだから、
1Lの重さを知るためには、35/8Lの重さを35/8でわってやれば1個分の重さ、つまり1L分の重さが分かるよね。
1Lの重さが分かったら、65/12Lの重さは、1Lの重さの65/12倍だから、65/12をかければいいんだよ。

(一つ一つ答えを書かないのは、分数のかけ算、わり算はまとめて計算することを教えるためです。)


この説明で分からないお子さんの場合、
分からないのは、1Lの重さを出すのにどうして÷35/8をするのかということです。
いくらわり算の意味を説明しても、数値が分数だとしっくりこないのでしょうね。
そんな場合は、Lの方の数値が整数だったらどうなるかを具体的に考えさせます。

もし、2Lが7/2㎏だったら、1Lは7/2÷2、
3Lが7/2㎏だったら、1Lは7/2÷3、
1.5Lが7/2㎏だったら、1Lは7/2÷1.5だから、
35/8Lが7/2㎏のときも、1Lは7/2÷35/8で求められるはずだよね。
整数でも、分数でも考え方自体は変わらないから、
?になったときは、整数に置き換えて考えてみると良いよ。



これでも分かってくれないときもあります。
そんなときは比例の考え方を使います。

Lが2倍、3倍になったら、㎏も2倍、3倍になるよね。
だったら、65/12Lが35/8Lの何倍かが分かればいいよね。
65/12Lは35/8Lの、65/12÷35/8(倍)だから、
65/12Lの重さは、7/2×65/12÷35/8(㎏)になるんだよね。


通常、分数のかけ算、わり算を勉強する時期には、
まだ、正比例、反比例は学習していませんから、
正比例ということばは出しません。
正比例ということばは分からなくても、
量が2倍、3倍になれば、重さも2倍、3倍になることは分かるはずですから、大丈夫です。


結局、分数のかけ算、わり算の文章題が解けないお子さんは、
問題を解くときの日本語の理解に問題があるからです。
比を勉強していない段階では、小数や分数の計算はイメージがしにくいので、
きちんと意味を考えないと問題が解けるようにはなりません。
問題文の意味を考えない、あるいは問題をよく読まないなど、理由は考えられますが、
問題文に出てきた数を見ているだけで、やるべきことができていないことは間違いありません。

「こう解けばいいんだ」「こう解きなさい」では、解けるようにはなりません。
解法の記憶だけでは限界があります。

計算の方法(手続き)さえ教えれば自然に解けるようになるお子さんもいます。
でも、そうでないお子さんもいるのです。というか、そちらの方が多いのかもしれません。
そういうお子さんには、問題文の読み方から一つ一つ教えていかなければなりません。

普通のお子さんを天才に変えることはできませんが、
普通のお子さんの成績を上げて、難関校に合格させることはできます。
そのためには、どうしても手間暇をかけてあげなければなりません。


お子さんの成績を上げたかったら、親がしっかり教えるか、お金をかけるしかないって、
誰かがどこかに書いていましたが、それは本当です。



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「独学でも東大に行けた超合理的勉強法」(草薙龍瞬)

独学でも東大に行けた超合理的勉強法独学でも東大に行けた超合理的勉強法
(2014/11/05)
草薙龍瞬

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大学受験生に限らず、中学受験生についても参考になる本です。
各教科の勉強の仕方については、国語、社会が苦手な中学受験生にも参考になります。

いくつか印象に残ったところをいくつかあげますと、

「どこまで努力すればいいのか」という疑問に対しては、
「これだけの努力をすれば夢はかなう」という目安はなく、
その目的にどれくらい努力すればたどり着けるのか判断することは不可能である(123頁~126頁)。

暗記は夜眠る前にやると効果的というのが常識だが、それも人それぞれではないか(157頁~158頁)。

気分転換は「印象に残らない」モノでやるということで、
一番のおすすめは「十五分間の瞑想」(160頁~166頁)。

などです。小学生のお子さんにはちょっと難しいかもしれませんが、
保護者の方がお子さんにアドバイスする際にも使えますよ。
お勧めです。



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健さん、お疲れ様でした

健さんが亡くなりました。
亡くなるまで小田剛一の顔は見せず、最後まで高倉健として生きた人でした。
日本一の俳優だったと思います。
名前だけでお客様を集めることができる数少ない俳優の一人でした。

「誰と出会うかで人生が決まる」

健さんの言葉です。
私も「あなたと出会えて良かった」と言ってもらえるように日々顔晴りたいと思います。

健さん、お疲れ様でした。
しばらくは、ゆっくりとお休みください。

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家庭教師について考える

この時期になると必ず駆け込みの家庭教師の依頼が増えます。
そして、そのほとんどが、
「このままでは合格できそうもないから何とかしてくれ」というものです。
家庭教師センターでは、
「残り3か月(2か月)でお子さんを合格に導きます」
みたいな宣伝を打っていますから期待されるのも当然です。

必ず聞かれるのは「間に合いますか」ということですが、
正直な話をすると「分かりません」ということになります。

「このままでは合格できそうもない」と考える理由は何ですか?
塾のテストの志望校の合格可能性が低いからですか?
過去問が解けないからですか?
正解にまではたどりつけても、答案が作れないからですか?
初見の問題に対応できないからですか?

答案が作れないという理由ならば、まだ何とかなる可能性はありますが、
それ以外の理由の場合は、なかなか難しいかもしれません。

入試問題には学校毎にそれぞれ特徴がありますから、
自分の志望校の問題が解けるようになれば合格の可能性はあるという考えもあります。
でも、解き方を覚えてしまっているから解けるということもあり、
それでは合格の可能性は大きくはありません。
経験上、例えば、開成に合格できるお子さんは、
開成の問題だけでなく、麻布や桜蔭など他の学校の問題も解けますが、
開成の問題は解けるけれども、それ以外の学校の問題は解けないというお子さんは、
開成も合格できない危険性が大きいと言えます。
その意味で、過去問は(初回でも)できるけれども、
塾のテストはパッとしないというお子さんは非常に危険です。
(部分点のことなどを考えると「受からない」とは言えませんが…。)

結局、それなりの成績が出ていないお子さんは、
基礎力に問題がある場合が多い
と言えます。
そして、今から2か月で基礎力を上げて、
合格ラインまで引き上げるというのは、非常に困難だということです。

「もう少し早く先生にお願いできていれば良かった」というのは、
第1志望が残念な結果で、第2志望に合格できたお子さんの保護者の方からよく言われることです。
勿論、指導期間は長ければ長いほど良いということではありませんが、
ある程度の期間は必要です(その期間はお子さんごとに異なります)。
6年生になるころには、多くのお子さんに色々な癖がついていて、
それが正当な努力から外れていることが多く、
それを矯正するのに時間がかかるからです。

1点、問題として残るのが、家庭教師は費用が高いという思い込みです。
高いか安いかは主観がかなり影響しますから一概には言えませんが、
それに見合う価値があるかどうかが重要だと思います。
確かにプロの家庭教師は、塾の費用に比べれば、決して安いものではないかもしれません。
しかし、目的を決めて依頼すれば、それほどでもありません。
例えば、5年生の重要単元を勉強するときに家庭教師をつけることにより、
勉強の仕方を身につけるという方法もあるはずです。
目的を達したら一旦家庭教師の指導を止めればよく、
6年生の過去問を勉強するころに再び家庭教師が必要となれば、
そのときにまた、家庭教師を依頼すればよいのです。

もし、家庭教師を依頼しないままで、第1志望校に合格できれば何も問題はありません。
でも、もし失敗すれば、もう少しできたことがあったのではないかと思うのではないでしょうか。

私は、ご縁があったご家庭とは良い関係が築けると良いと考えながらお仕事をさせていただいていますが、
ご家庭の側からすれば、塾も家庭教師も受験勉強のための手段にしかすぎないかもしれません。
上手に使ってみんなが幸せになれる良い結果を残していただければよいと思います。


勉強に役立つ音楽ではありませんが、元気が出る音楽です。
(別にJTの回し者ではありません。)




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慌てず一歩ずつ前進しよう!

観るとはなしにテレビをつけたら(本当はこんなテレビのつけかたは×ですよ)、
韓国の受験事情のニュースをやっていました。

その中で、韓国人の識者がコメントしていました。
「最近の若者には自分だけが金を儲けられればいい、
自分だけが成功すればいい、という人が増えている。
これは小さいころから競争させ続けたからだ。」

お金を儲けることも、成功することも悪いことではなく、
どちらかというと、良いことだと思います。
問題は「自分だけが」お金を儲ける、成功するということです。

他人と競争すると、他人に勝つための勉強に意識が向いてしまいます。
他人に勝つための勉強は、覚える勉強、点数を取るだけの勉強になりがちです。
どうせ勉強するなら、それが受験勉強であっても自分を成長させるものでありたいものです。
生きる力を育てる勉強、それが自分を成長させる勉強です。

競争は自分自身とするべきです。
昨日の自分を乗り越える努力をしましょう。
もし、後退するようなことがあっても気にすることはありません。
3歩進んで2歩下がるでもいいじゃありませんか。
毎日努力を続ければ、少しずつかもしれませんが、必ず前進することはできます。
(正当な努力を続ければ、という条件付きですが…。)

そのためには時間をかけて勉強すること
慌てずに勉強をすることが大切です。
とにかく自分を高める努力を続けましょう。



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塾を決める前に確認したいこと

大手塾の次年度の受講生の募集が始まりました。
保護者の方は、必ず入塾説明会に足を運び、
塾の内容を知り、いくつかの塾を比較検討してから入塾を決めてください。

教材については大きな違いはありません。
(解答、解説についてはいろいろありますが…。)
塾がユーザーに提供するテストなどのサービスも大きな違いはありません。
(母集団は違いますから、情報の内容は違いますが…。)
でも、サービスを提供するスタンスは違います。
スタンスの違いが授業の内容、運営、スケジュールなどに反映されます。

新年度の説明を聞くだけで入塾を決めてはいけません。
塾は受験勉強の1つの道具に過ぎませんが、
受験勉強の途中で転塾するのは、お子さんにとって大きな負担になる場合があります。
受験までのスケジュールを全部確認してから決めてください。
最初からハードに進んでいく塾もあれば(とは言っても、お子さんはすぐ慣れるんですが…)、
最初はかなり緩いのに、ある時期を境に急に負担が大きくなるという塾もあります
(通常、ここから急に負担が大きくなるとは言いませんけどね…)。
通塾が楽だからという理由で近い塾を選んだのに、
どうしても必要な講座を受講するためには
遠くの教室に通わなければならないということもあります。

塾からは必修だと言われても、実際は取らなくても済む講座があったりしますから、
ベースになる最低限の講座、テストだけ申し込んで、
後は必要に応じて追加するという方法もあるでしょう。
場合によっては、個別や家庭教師で補充するという選択肢もあります。

大事なことは、塾に期待するのは当然ですが、塾だけに期待すると失敗するということです。
受験勉強の基本は家庭学習、自主勉強で、塾は補助手段にしか過ぎません。
それを忘れると、受験勉強がストレスになってしまいかねません。
お気を付けください。



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本番で実力を発揮するために!

11月中旬ですから、ちょっと早いかもしれませんが、
今回は、本番の緊張についてです。

大学受験では、すでにAO入試が始まっており、
緊張し過ぎてしまってうまくいかなかったという経験をした人もいるかもしれません。

中学受験生の場合、一部の例外を除いて、ほとんどのお子さんが1月以降に本番を経験します。
中学受験のお子さんが2人目、3人目の保護者の方は、もう慣れているかもしれませんが、
お子さんにとっては、どのお子さんも初めての中学受験です。
小学校受験を経験したお子さんも中学受験は初めてですから、やっぱり緊張するはずです。

いくら塾の模擬試験を受けても本番は特別です。
緊張していないと言いながら、右手と右足を一緒に出す歩き方で試験場に向かったお子さんもいます。
自分の緊張に気づかないくらい緊張し過ぎるお子さんもいるわけです。
それでは実力を発揮するなんて到底不可能です。

もう何年も前の話ですが、とても優秀なお子さんがいました。
彼は、最難関校にも合格できるほど優秀なお子さんでしたが、
本人の強い希望で、1日は第1志望の第2グループ(とは言っても難関校ですが…)の学校を受験しました。
(彼は、実際に、3日は最難関校にも合格したほどの実力者です。)
私は、彼であれば余裕でその学校に合格するものと思っていましたが、
ちょっと気になって、1日はその学校に応援に行きました。
私がついたときには、そのお子さんはすでに学校に到着していましたが、
うまい具合に逢うことができ、少しでしたが話をすることができました。
彼は当然のようにその学校に合格しましたが、後日、お母さんから意外なことをお聞きしました。
私が行くまで、彼は真っ青で震えており、その様子を見たお母さんは不安を感じていたそうですが、
私が行ってちょっと話をしただけで、彼の顔に血の気が戻り、急に落ち着いたということでした。
とても優秀で、合格は120%間違いないと思われていた彼ですら、
そんなに不安定になるのかと、ちょっと意外な感じがしました。

本番で少しでも落ち着いて受験できるように、今から少しでも対策を講じましょう。

お通いの塾の試験だけでなく、他塾の試験も受けてみましょう
お通いの塾の授業、試験を休んでも、他塾の公開模試を受けることは意味があります。
1回でも多く経験してみることをお勧めします。

必ず、第1志望校の前に何回かお試し受験をしましょう
合格しても行く気がない学校は、受験料ももったいないから受験する意味はないと、
余分な受験はさせないというご家庭もありますが、
お試し受験は受験料には代えられない価値があります。
しかも、1月になると、塾では試験はなくなるのが通常です。
お試し受験は試験に対する勘を鈍らせないためにも必ずしてください。

これに関しては、ある優秀なお子さんのケースが参考になります。
彼女はレギュラーでは担当しておらず、学校別の講座だけを担当したお子さんです。
彼女は神奈川県のお子さんで、2月1日の難関校が第1志望で、
順当にいけば、第1志望校に合格できるだけの実力の持ち主でした。
しかし、彼女は、1月のお試し受験はなく、2月1日が初めての受験でした。
驚いた私が、彼女に理由を尋ねましたところ、
適当な学校がないこと、担当の先生がお試しは必要ないといったことが理由のようでした。
心配ではありましたが、クラス担当でもない私がでしゃばるのはどうかと思い、
それ以上何も言うことはできませんでした。
結局、彼女は、1日の第1志望は失敗し、3日の第2志望校に進学しました。

本番前にできるだけの手は打っておきましょう。
対策や勉強にやり過ぎということはありません。
トップ合格をするつもりで準備をして、
やっとぎりぎりで合格できる

というのが通常であることをお忘れなく!



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過去問は順調に進んでいますか?

6年生のみなさん、過去問進んでいますか?

この時期ですと、第1志望校ともう1校の2校分が一通り終わっているのが理想です。
11月中に3校目、12月は復習に使いましょう。
年が明けたら、3回目とお試しの学校の過去問です。

1月校が本命のお子さんは、年内に3回回すことを目標にしましょう。

勿論、回数を繰り返すことが目的ではありません。
出題の傾向、問われ方、答案の作り方などを確認しながら、慣れることが目的です。

本番の入試問題はそれぞれの学校ごとに癖があり、塾の模擬試験とは違いますから、
合格者平均や合格最低点に達しなくても、1回目はあまり気にする必要はありません。
1回取り組んだだけで、点数が取れないから自分には向いていないというお子さんもいます。
点数が取れるから受験するという考え方もあるでしょうが、
入学したいから点数をとれるようにすると考える方が健全な気がします。
慣れれば点数は取れるようになります。
信じて顔晴ることが大切です。



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お父さん、お母さん、笑顔です!

NHKドラマ10「さよなら私」(作:岡田惠和)の第5回放送で、
独身のキャリアウーマン・薫(石田ゆり子)と入れ替わった専業主婦・友美(永作博美)が、
友美と入れ替わった薫のちょっとした言葉に反応して
早口で一気にまくしたてるシーンがありました。
(なんかちょっとややこしくてごめんなさい。)


だいたいねぇ、
専業主婦とか母とかに偏見がありすぎるのよ、世間は。
子どもを産むときの大変さだってねぇ、
それは当たり前だって思っているのよ。
子どもを産んだらさぁ、
優しくなった、母の顔になったとか言われてさぁ、
冗談じゃない、努力してるんだよ、こっちは。
そんなことで顔なんか変わらないのよ。
努力してやさしい穏やかな気持ちでいようとしてるのよ。
そして世間が求めているそういう母親像に近づこうとしているわけだよ。
なのにさぁ、子どもを産んだから自然にそうなったみたいに言われると、
もう本当に頭にくるのよ。
母親っていうのはねぇ、
子どもを産んだからなれるわけじゃないんですよ。
母親になろうと努力して、
それでやっとやっと母親になれているんですよ。
……
ああ、疲れた…。



なんかこのシーン、心に残って何回も見直してしまいました。

我が子は生まれてきただけで価値があり、無条件でかわいいものです。
でも、時にはちょっと(かなり?)腹の立つこと、(小)憎らしいこともあります。
反抗期が重なると尚更ですよね。
でも、それもお子さんが成長していくうえで不可欠なことです。
そこをうまく導いていくのが親の腕の見せ所です(ちょっと難しいんですがね)。
お父さん、お母さん、心を落ち着けて顔晴ってください。
お子さんが反抗的な態度をとるのは、不安な気持ちの表れです。
お父さん、お母さんの一番の役割は、お子さんに安心感を与えることです。
お子さんは精神的に安定していないと能力を発揮することはできません。

楽しいことを考えてください。
笑顔でいてください。


それだけで、お子さんたちは安心して勉強できます。


それにしても、このドラマ、
最初は「転校生」の二番煎じかと思いましたが、とってもいいドラマです。

挿入歌のOlivia Burrellさんの 『Love is … 』は最高に癒されます。
CDもないようで、手に入らないのが残念ですが…。

尾美としのりさんが出演されているのは、なんか笑っちゃいましたけどね…。



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カンニング

毎年、繰り返し語られるのがカンニングに関する話題です。
お子さんにはそれぞれ個性がありますから、
カンニングに対する対応の仕方に正解はありません。
そこで、いくつか事例を…。

【事例1】
Aさんは1年間指導させていただきました。
Aさんは言われたことはきちんとやってくれてはいましたが、
指導当初から、疑わしいことがありました。
「まさか、インチキしていないよね…?」
「してませんよ。」
こんな会話が何回も続きました。
あるとき、問題集の解答が間違っていることがありました。
Aさんの解答は、式も答えもそのまちがった答えと同じで、○になっていました。
「これどういうこと?この模範解答間違っているんだけど…。」
「えっ?たまたまです。」
「そうかなぁ?ありえないんだけど…。」
「…。」
「本当にインチキしていない?」
「していました。」
「いつから?」
「ずっとです。」
「このことはママには話さない方がいい?」
「絶対言わないでください。怖いから。
「じゃあ、これからはそういうことはしないでね。」
「はい。わかりました。」
これが12月のはじめだったと思います。
もう遅いですよね。
結局、Aさんは第3志望の学校に進学することになりました。

【事例2】
Bさんは、授業中、答えが間違っていても正解に直して○にしたり、
解説を聞いてから正解を写して、○にするということを続けていました。
授業中には、そんなことをしないで赤で直すように指導をしていました。
あるとき、保護者会の後、Bさんのお母さんから相談がありました。
「家でやると全部できるのに、どうしてテストになると全然できないんでしょう?」
「多分、インチキしているからです。」
「私の目の前でやらせているんですけど…。」
「授業中もこんな調子ですから…。」
お母さんは、目の前で勉強させていたとはおっしゃいましたが、
ずっと見ているとはおっしゃってはいませんでした。
お母さんは、ご自身のお子さんが疑われた(?)ことが気に入らなかったのか、
その後は2度と私のところには来ていただけませんでした。
その後、Bさんは、その成績以上の学校に合格しましたけど…。

他にも、信じられないような高偏差値の学校に合格したお子さんもいました。
信じられず、挨拶に来てくれたときに、
つい「よく合格したね」ってちょっと皮肉っぽく声をかけてしまいました。
お母さんは「私も信じられません」って涙を流していらっしゃいましたが、
本人は平気な顔で「得意な問題ばっかり出ました」って答えていました。
本当のところは分かりません。

私が直接指導したお子さんではありませんが、
塾のテストは全部カンニングをして高偏差値を出し続けていたお子さんが、
入試本番ではカンニングをせずに全部落ちてしまったという話もあります。

先々のことを考えると、カンニングをやめさせた方が良いのは間違いありません。
でも、対応の仕方を間違えると、お子さん本人がやる気を失ったり、
ご家庭との関係がうまくいかなくなったりもします。
私も、たくさん失敗していますから、偉そうなことを言える立場でないことは分かっています。
ただ、間違いなくいえることは、
お子さんがカンニングをするのは、それなりの理由があるからです。
その理由を明らかにし、その理由をつぶしていかないと、
お子さんのカンニングはなくなりません。

また、お子さんがカンニングをするようなプレッシャーを与えないことも大切です。

お子さんはお母さんを通ってこの世にやってきますが、
お母さんとは別人格であり、お母さんの所有物ではありません。

お子さんはどんな人生を送りたいのか、
人生で大切なことは何か、などについて会話の機会を増やしましょう。
重要なのは「お子さんがどんな人生をおくりたいか」であり、
「お子さんにどんな人生を送らせたいか、送ってもらいたいか」ではありません。

子の生きる力を育てること
これだけが親の役目だと思います。



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「わかる」が一番!

ほとんどの塾では、先生にテキストだけ渡して、あとはお任せって感じです。
先生はテキストを教えるのではなく、テキストで教えるのですから、
当たり前といえば当たり前です。
そして、算数にはいくつも解法がありますから、
当然、先生によって解き方は色々っていうことになります。

保護者の方の中には、
お子さんの解き方がテキストの解説と違っていることを気にする方もいらっしゃいますが、
テキストの解説がベストというわけではありませんし、
先生の教え方がテキストの解説と違っている場合もあるのですから問題はありません。

問題は、お子さんがちゃんと理解しているかどうかです。
下位クラスのお子さんの場合、
混乱するからという理由で複数の解き方を見せない方が良いという意見もありますが、
私は反対です。
そのお子さんが、先生の示した解法を理解できなかったり、
しっくりこなかったりすることもあるかもしれないのに、
分からなかったり、しっくりこなかったりする解法を押し付けることは、
「教え込み」以外の何物でもないからです。
一番大事なことは「わかる」ことです。
納得できなければ、
応用問題とも言えないような、ちょっと設定が変わっただけの問題すら解けません。
逆に言えば、先生の説明がよくわからなくても、
テキストの解説がわかればそれでよいのですし、
先生の解き方と違う解き方で解くことも問題ないのです。

先生の中には「俺そんな風に教えたっけ?俺が教えた通り解けよ」
って言う先生もいます(実際、いました)が、そんな先生は要注意です。

復習の段階で、お子さんが問題をスラスラ解くことができるのであれば問題ないのですが、
そうでないときは、まず、授業で使ったノートを見てみましょう。
それで、解き方がよみがえってくれば良いのですが、
ダメなら迷わずテキストの解説を読んでください。
先生と同じ解き方かもしれませんが、ノートの説明より分かりやすいかもしれません。
先生の解き方と違うかもしれませんが、その解き方ならわかるかもしれません。
それでもわからなければ、保護者の方が教えるか、先生に質問に行かせてください。
質問は授業前に行かせること。
疑問点があるままで授業に臨ませるのは、マイナスにはなってもプラスにはなりません。




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講師のお仕事

講師のお仕事として一番大切なのは、勉強の仕方を教えてあげることだと考えています。

勉強の内容(知識)を教えること、家庭学習の内容を指示し、管理することは当たり前ですが、
通常、それだけではお子さんの成績は上がりません。

開発途上国に食べ物を援助しても、食べ物は食べてしまえばお終いだから、
食べ物の作り方を指導しなければならないというのはよく言われることです。
講師のお仕事も同じだと思います。

以前、中学受験の段階で、お子さんが勉強について自立することはできないと書きましたが、
だからといって、すべてを管理下に置くことはできません。
講師は指導回数を増やすことはできても、つきっきりで教えることはできないわけですし、
保護者の方と連携して、誰かが必ずつきっきりで教えるとしても、
それでは結局、教え込みになってしまいます。
自立はできないとしても、自立に向けた取り組みはできるはずです。

そのために必要なのが、勉強の仕方を指導するということです。

講師は問題を利用して勉強の仕方を伝えます。
分からないときに「分からない」と言うのは簡単ですし、解き方を教えるのも簡単です。
そうではなく、分からないときにどういう対応をしたらよいのかを寄り添って教えます。
問題文の読み方を教えたり、情報の整理の仕方を教えたり、
場合によっては、答えの読み方を教えたりします。
そのような体験学習を通して、お子さんは勉強の仕方を身につけていきます。
勿論、塾ではできないこともあります。
でも、少なくともこちら側はそのような努力をしています。

問題は、お子さんの側にそれを受け入れる態勢ができているかどうかです。
いくらこちらがお子さんに合わせて、接し方、話し方を工夫しても、
頑なな態度で受け入れてくれないお子さんもいます。
指導者を変えれば、お子さんも素直に受け入れてくれるというのでしたら、
別の指導者の門をたたいてくださればよいのですし、そうすべきだとも思います。
でも、誰に対しても心を開くことができないお子さんもいます。
それは、その子が中学受験に向いていないということなのだと思うのです。
中学受験生の半分が中学受験に向いていないという意見もあるようですが、
本当に中学受験に向いていないのは、成績が悪いお子さんでも、
やるように指示されたことをやらないお子さんでもなく、
誰に対しても心を開くことができないお子さんだと思うのです。
そんなお子さんに受験を強いるのは苦役です。

公立中高一貫校の設置と前後して中学受験が一般化してくる一方で、
少子化の影響から受験生の数が頭打ちになり、
各塾の生徒獲得競争が激化しています。
誰でもが大手塾に入ることができますが、
その後が思うようにいかず、ストレスを抱えるご家庭のなんと多いことでしょう。
中学は義務教育です。
無理に中学受験する必要はありません。
みんなが幸せにならない中学受験ならやめてしまったって構わないんです。
もっと気楽にいきましょう。

全員が、開成、櫻蔭に入る必要なんてないんです。
一番大切なことは何なのかを常に意識して行動しましょう。



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プロフィール

新鮮太郎

Author:新鮮太郎
プロフェッショナル家庭教師にして中学受験進学塾講師

指導歴 30年以上

指導教科 中学受験算数

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生徒さん募集中です。
知識、思考方法、勉強の仕方など、単純に点数を取るだけでなく、生きる力につながる指導をいたします。
短期、長期いずれの指導依頼もお受けいたします。
一緒に志望校合格を勝ち取りましょう。
リンク先にある「筑駒、開成、麻布、桜蔭など超難関中学合格講座|幸せな合格研究所」をご覧になり、お問い合わせください。
お問い合わせは、下記のメールフォーム、あるいは、私のメールアドレスのいずれにいただいても結構です。

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